横浜隼人高校の文芸部に所属する石崎成人さん(2年生)が、このほど岐阜県で開かれた「全国高等学校総合文化祭」文芸部門(俳句部門)で最高位となる最優秀賞を獲得した。
文化部のインターハイと言われる同祭。俳句部門では、全国から選出された生徒たちが「夏の季語」をテーマに俳句を提出。集まった約40句を生徒たち全員で評価し、最優秀賞を選出した。
石崎さんは日々の生活や風景を題材に句を作っており、散歩中に見かけた砂場の風景から詠んだ「夕焼や 手形(てがた)の残る 砂の城」で挑戦。「夕焼」を季語に、いずれ無くなる砂の城の儚さなどを表現したという句で、17得点を得て最優秀賞に選ばれた。「自分の作品が評価されるとは思わなかった。とても嬉しい」と喜びを見せた。
俳人を目指す
小説の執筆をしたいと昨年文芸部に参加した石崎さん。同部では、総文祭以外にも関東地区高校生文芸大会出場も毎年の目標としており、石崎さんは1年生の時に予選となる県大会に参加。「風車 静かに回る 夏初月(はづき)」という句を提出したところ、選者の好評を得て関東大会への切符を獲得。以来、俳句作りにも強い興味を持つようになったという。
来年の総文祭につながる県大会が今年の11月に予定されており、顧問の中野佑亮教諭に作った句を提出したばかり。来年も大会へ出場したいと熱意を漲らせている。
現在、部長も務めている石崎さん。「仲間たちと切磋琢磨しながら良い俳句を作っていき、俳人になることも目標にしていきたい」と語った。
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