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口腔と歯の話 テーマ「口腔機能低下症とその影響」
今回は最近話題の「口腔機能低下症」についてお話しします。
口腔機能低下症とは、年齢とともに「食べる」「話す」「飲み込む」といった基本的な口腔機能が衰えてしまう状態を指します。この状態になると、食べ物をうまく噛むことが難しくなり、食事を楽しむことができなくなるだけでなく、必要な栄養を十分に摂取できないことがあります。
これにより、栄養不足や体力の低下が進行し、結果的に全身の健康状態が悪化してしまいます。さらに、この機能低下が進行すると、生活の質が大きく低下し、健康寿命の短縮にもつながる可能性があります。気付かないうちに進行していることもあり、注意が必要です。
口腔機能低下症の診断には、さまざまな検査が行われます。例えば、舌の圧力(舌圧)、唾液の分泌量、噛む力(咬合力)などを評価するために、歯科医院で専門の機械を用いた測定が行われます。これにより、現在の口腔機能の状態を正確に把握し、早期に問題点を発見することが可能です。
検査の結果に基づいて、舌のトレーニング、嚥下(飲み込み)や咀嚼(噛む)などのリハビリが提案され、患者さまが日常生活で快適に食事や会話を行えるようにサポートします。定期的な歯科検診とリハビリを続けることで、口腔機能を維持・改善し、健康な生活を長く続けることができます。
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