瀬谷区南瀬谷在住の田中常義さん(91)がさきごろ、タウンニュース紙面で連載していた歴史コラムを再編集した冊子「横浜 瀬谷の歴史アラカルト」を完成させた。
田中さんは横浜市港湾局の臨海開発部長や港湾整備部長などを歴任し、横浜開港資料館の館長も務めた人物。1998年には地図から地域の歴史をひも解く区民グループ「横浜・瀬谷地図くらぶ」を立ち上げた。
冊子は2014年8月から21年4月にかけて当紙瀬谷区版で連載していた、「瀬谷の埋もれた歴史を探る」「地図・絵図で見る瀬谷の生い立ち」「地名で読み解く瀬谷の埋もれた歴史」をまとめたもの。連載は3種類、合計72回にわたり、田中さんの原文や地図が基になっていた。
今回は原文と地図を、同グループの渡邉敏男さん協力のもと再編集。瀬谷区の地名の由来や地形、江戸時代や明治期からの成り立ちまで掘り下げて紹介している。文章の根拠となる地図や絵図を添えている点が大きな特徴だ。また、読みやすいように文字や画像を大きくし、フルカラーで仕上げている。
「記録を残すために冊子を作りました」と田中さん。「地図や絵図を通して、歴史を知る楽しさを感じてもらえれば」と期待する。渡邉さんも「文字が大きく、年配の人でも読みやすくなっています」と話す。
冊子(税込1000円)はA4版で、78ページ。問い合わせは田中さん【携帯電話】090・3814・2007、または【メール】tt1110@jcom.home.ne.jp。
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