「春の高校バレー」(第77回 全日本バレーボール高等学校選手権大会)の県予選を兼ねた大会(11月3日〜16日/トッケイセキュリティ平塚総合体育館ほか)の女子部門で、横浜隼人高校=瀬谷区阿久和南=が連覇を達成。1年生が活躍する若いチームで、3年連続となる春高出場を決めた。
悔しさバネに
隼人の女子バレーボール部は2023年、初の県4冠を達成。前回の春高でも過去最高のベスト8まで勝ち進んだ。
当時の3年生が引退し、始動した新チーム。新人戦、関東とインターハイの予選でいずれも県優勝を逃すなど、思うような結果が出ない時期が続いていた。
「悔しい思いをバネに『春高を目指そう!』とみんなでミーティングを重ねて、厳しいトレーニングを積んできました」と三澤杏佳キャプテン(3年)。夏は走り込みなどフィジカル強化に力を注ぎ、ハードな練習を乗り越えることでメンタルにも磨きをかけた。
強豪を連続撃破
約140校が出場した春高の県予選。隼人の攻撃は、日本代表(U―17)の一員として世界2位に貢献したマクアリスター アイリーン 心寧選手(2年)が牽引。守備はともにリベロの川嵜美涼選手(1年)と杉原南美選手(同)が要だ。
トーナメントをストレート勝ちで進んだ隼人は、春高切符のかかる準決勝で市立橘と対戦。今年に入って県3冠の強豪で、関東とインターハイの予選で敗れた相手だ。第1セットは先取するも、第2セットを奪われる展開。最終セットは中盤まで12対17とリードを許していたが、マクアリスター選手のスパイクや佐々木結愛(ゆあ)選手(1年)のサーブなどで9連続得点を上げて、勝利を引き寄せた。
続く大和南との決勝戦は、その勢いのままにストレート勝ちし、2年連続で頂点に立った。「若いチームならではの強みを出せた。夏のハードなトレーニングを乗り越えた点も大きい」と佐藤喜一郎監督。マクアリスター選手は「とても嬉しい。チームみんなの気持ちが一つになったから、勝ち進むことができました」と喜んだ。
春高は1月5日に開幕。三澤キャプテンは「チャレンジャーの気持ちで、先輩たちを越えるベスト4を目指します」と力強く目標を話した。
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