2025年度の学科改編で、普通科が新設される県立二俣川看護福祉高等学校。校名も開校時と同じ「県立二俣川高等学校」に変更されるなど、新たな一歩を踏み出す。
現在は看護科と福祉科、各2クラスで構成される同校。25年4月からは普通科第1期生3クラスが設置され、福祉科は1クラスとなる。
新設される普通科は、「特色ある教育課程」が大きな特徴だ。共通教科・科目を中心に基礎学力を伸ばすことはもちろん、「基礎看護」「看護総合」「医療理科」「地域支援学習」など神奈川県立高校では同校でしか学べないという科目を通じ、看護・医療・保健など専門分野の理解を深められる。「生徒それぞれの興味や関心に合わせ、幅広く学ぶことができます」と鈴木恭子校長。看護専門の教諭から指導を受けられる点や、外部機関と連携した校内外の実践的な学びの機会も、同校ならではと言えそうだ。
1クラスになる福祉科では、これまで以上に手厚い指導が可能となる。校内外における実習も充実しており、設備が整った実習室で福祉科の教員から個人指導を受けられる「校内実習」、「保育体験実習」や「訪問介護同行実習」、「施設実習」(高齢者や障害児施設など)など、その範囲は幅広い。また、介護職の基本となる「介護職員初任者研修」の資格を取ることができる。
伝統や校風を尊重
「本校が培ってきた伝統も大切にしたい」と鈴木校長。伝統の一つは、小規模校ならではの生徒や教員間の密接な関わりで、「授業や行事、部活動を通じて交流を深めています」と話す。各種実習を通じて”社会”と接する機会が多いことから、挨拶や身だしなみ、礼節を重んじる伝統も。「校風を大切にしながら在校生や新入生、教員とともに充実した生活を送れる学校を作っていきます」と目標を語る。
14日に説明会
中学2・3年生とその保護者が対象となる、学校説明会が12月14日(土)午前9時30分から同校で開催。説明のほか、校内見学や個別相談の時間も。予約制で、申込は二次元コードから(9日(月)午後5時迄)。
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