瀬谷区在住の沼田拓海さん(20)が、10月から11月にかけてアメリカで開かれた自動車レース「LIGIER JS F4 SERIES」にアジア人として初めて出場。同大会の第3レースで4位入賞した。
通常の自動車とは異なる「フォーミュラー」というレーシングカーを使用した同レース。世界最高峰の「F1」の下位のカテゴリーに位置しており、その登竜門として知られている。
予選と3つのレースで構成され、各試合ごとに勝者を決定。また、最も早く1周した選手は、次のレースを有利な位置で始められる。
沼田さんは現地のレーシングチームの選手として出場。大会開始時には調子を崩し、予選では19選手の中で11位に。第1レースでは、計測器のトラブルでタイムが計測できなくなるなど苦戦し8位となった。
しかし、第2レースからは調子を取り戻し、第3レースでは好位置でスタート。序盤は他選手に抜かれたものの、後半に巻き返し、5位でフィニッシュ。上位選手がペナルティで降格したことで繰り上がり、4位入賞を果たした。
シミュレーターで磨きかけ
中学生時にF1ゲームのプレイ動画を見て以来、出場を夢見るようになった沼田さん。レーシングカートを使用した大会にも17歳から出場してきた。
日々、実際のレースを高精度で再現したオンラインレーシングシミュレーターを使用し、自宅で練習に励む。ネットワーク上で開かれた大会でもライバルと競り合い、活躍するなど腕に磨きをかけてきた。
実際のフォーミュラーを使用した大会は今回が初めてだったという。JS F4 SERIESと同じ格式のレースは日本でも開かれているが、アメリカで活躍したことをきっかけに強豪チームに移籍する選手が多いため、「よりチャンスをつかめる場所で挑戦したかった」と話す。
現在は、F1とJS F4 SERIESの間の「FR」出場を目指す。また、スポンサー募募集の営業も自身で取り組んでおり、「大舞台に向けて、一歩ずつ前進していきたい」と力強く語った。
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