旭区上白根町のよこはま動物園ズーラシアがこのほど希少な動物種保全の取り組みが評価され、「認定希少種保全動植物園等」に認定された。
同制度は、希少種の保護や増殖について、一定の基準を満たす動植物園等を環境大臣が認定するもの。2018年に始まり、24年12月27日現在で22の施設が認定されている。横浜市立動物園としては、金沢動物園に続く認定となった。
同園で認定の対象となっている動物種は、コウノトリやツシマヤマネコなどの「国内希少野生動植物種」が4種で、マナヅルやテングザルなどの「国際希少野生動植物種」が27種だ。
適切なペアを
これまで、ツシマヤマネコの人工繁殖、テングザルに対する繁殖や生息地支援の取り組みが行われてきた。
同園の担当者によると「遺伝的な多様性に考慮した適切なペアをつくるために、定期的に新たな個体を迎え入れることが不可欠だが、そのような個体を確保しながら計画的に繁殖に取り組むのは非常に難しい」という。
啓発を続ける
「残念ながら、国内にすむ野生動物のなかにも多くの希少野生動物種が存在する」と同園の担当者は話す。
そのような状況を来園者や多くの人に伝えるべく、動物が生息する自然環境に関する情報を来園者などに伝え、関心を深めてもらう取り組みを行ってきた。「動物種の生息状況が少しでも改善するような取組を続けていきたいと考えている」と今後を見据える。
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