2月に行われたブラジリアン柔術のアジア大会を制覇した 響本(ひびきもと) 広明さん 旭区東希望が丘在住 41歳
強さ求め、一生挑戦
○…「最後まで攻めることを意識して優勝できた」。2月に行われた、ブラジリアン柔術のアジア大会。黒帯部門での初制覇も「一筋縄ではいかなかった」と顔にほころびはない。小学生の時に総合格闘技の漫画に出合い、主人公のように強い人間になるため、トレーニングに励んだ。19歳で道場の門を叩くも、失神する人もいるほど殺伐としており、多くの怪我に悩まされた。ブラジリアン柔術との出合いは23歳の時だった。「格闘技のチェスともいわれる競技。相手の力を利用したり、間合いをコントロールしたりできることに魅力を感じた」
○…ブラジリアン柔術の大会出場とともに力を入れるのが、地域での技術指導。2020年には旭区に教室を開設し、現在は5歳から71歳まで約90人が所属する。「誰でも参加しやすいよう、会話を大事にしている。『楽しく学ぶ』がモットーです」。小学校や地区センターなどでの護身術披露にも積極的だ。「ブラジリアン柔術は護身術が発祥と言われている。物騒な世の中で生かせるよう、多くの人に広めたい」
○…個人レッスンにも引っ張りだこで休みは少ないが、家族サービスは怠らない。週末には2人の子どもも連れて温泉や海へドライブ。波の音を聞きリフレッシュするが「身体は休まらないな」と苦笑い。
○…見据えるのは今年9月の世界大会。昨年の大会では世界王者を相手に善戦するも、最後の15秒で逆転負けを喫した。悔しさを晴らすべく、アジア大会制覇に甘んじることなく日々鍛錬だ。「努力すれば強くなれるということを、教室のみんなにも証明したい。世界一は目標だが、ゴールではない」。世界一の向こう側へ、挑戦はこれからも続いていく。
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