福島県で育てられた新種の八重桜「はるか」の苗木がこのほど、NTTファイナンス(株)=東京都=から横浜市に寄贈された。これは福島県や東北地方などを応援する「さくらプロジェクト」の一環で、3月25日には市内瀬谷区の瀬谷本郷公園で植樹式が行われた。
当日は関係者らが野球場裏手の一角に、はるかを植樹。NTTファイナンスの安部真弘代表取締役副社長はあいさつで、同公園が災害時にヘリコプターの離着陸の場になるなど防災機能を備えていることに触れ、「植樹にもってこいの場所。可憐なピンク色の花を咲かせて欲しい」と期待した。横浜市みどり環境局の鈴木貴晶局長は震災の記憶を風化させないことが大事だとして、「平和があってこそ生きていけるということを、これから先、はるかの花を見ながら思いを新たにしていければ」と話した。
同プロジェクトは東日本大震災の復興祈願や風化防止を目指し、新種の八重桜を福島県から全国に植樹する取り組みで、桜プロジェクト(株)が2012年から推進している。この主旨に賛同したNTTファイナンスは15年から全国各地で寄贈・植樹を続けており、今回で11回目。
横浜市には10本の苗木が寄贈された。同公園のほか、GREEN×EXPO 2027の開催後に旧上瀬谷通信施設で整備される公園にも植えられる予定。
![]() 安部副社長(左)から鈴木局長に記念プレートが贈られた
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