3月に旭警察署の37代目署長に着任した 小林 三季さん 旭区在勤 59歳
清く正しく強く
○…「被害者の無念を晴らしたいという思いで務めていた」。3月までの県下にある留置施設の、管理課長としての業務を「犯人に逃げられたら全て台無し。重要な仕事だった」と振り返る。磯子区に続く2回目の署長職に、一層気を引き締める。「清く正しく強くありたい。署員たちにも、その思いを改めて持ってほしい」
○…幼少期から、テレビで観る「西部警察」や「水戸黄門」など正義の味方に憧れ、警察官を志望するように。拝命後は、語学スキルを活かし中国の総領事館など海外への出張も多く経験。テロ対策などに従事した。外国人の犯罪者対応を通し、「母国語を喋れず書くこともできないような貧困層の人もいた。日本は治安のいい、恵まれた国だと思った」。それでも、昨今増える特殊詐欺やSNSを用いた犯罪に危機感を募らせる。「治安が悪化していると感じる人も多いはず。抑止や検挙に努めていきたい」
○…港南区出身。外で遊ぶことが好きなわんぱく少年で、家の前にある山などの自然に親しんできた。今でも、自然に触れるのが休日の過ごし方。庭のガーデニングや草むしりなどに汗を流す。「花の醸し出す、自然の色や雰囲気が好き。花の好きな人に悪い人はいない」と笑う。高校では野球部に所属。OBとは今も草野球を楽しむ仲だ。「付き合いが続いているのはすごいなあ」
○…「旭区に来たことはほぼ無かった。自然豊かながら人も多い地域で、自分の街が好きな人が多いと感じた」。まずは地域を回るところから。5月まで行われる「オープンガーデン」などを散策する意欲を見せる。「誰もが安心して暮らせる旭区にしたい」。新鮮な気持ちを胸に、安全な地域社会の実現に向けて意気込む。
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