「刷毛供養」今年も 先人職人の冥福祈る
本村町の鶴峯山三佛寺で10月16日「 刷毛(はけ)供養」が行われた。
この行事は神表協横浜表装インテリア協会(中村孝志会長)が毎年行っているもので38回目。全国でも地元・横浜と京都府の南禅寺の2ヵ所だけでしか行われていない。
当日は同協会に加盟する横浜市内と近隣の表具店、経師店、内装店などの組合員や来賓など約40人が出席した。
本堂に集まり、歴代の職人たちの名前を一人ひとり読み上げて供養。その後、境内にある「刷毛塚」の前で僧侶が読経する中、持ち寄った使い古しの刷毛を焚き上げ、手を合わせて祈りを奉げていた=写真。
これは使い古した表装用の刷毛に感謝し、燃やして供養する仏法行事の一つ。表具経師の技術を今に伝えてきた先代職人達の冥福を祈るとともに、刷毛に使われている馬やヤギ、鹿などの動物の霊に祈りを込め、次世代に伝えることが主な目的だ。
保土ケ谷区東川島町にある「経師ひらいし」の先代主人・平石忠氏(故人)などの地元有志が中心となり、1973(昭和48)年から始まったといわれている。
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