県議会議員 いそもと桂太郎 県政レポート 横浜環状鉄道 早期に
私たち旭区、緑区選出の自民、公明の市議、県議らで3月、「横浜環状鉄道 横浜市営地下鉄4号線 グリーンライン延伸を実現する議員連盟」を結成し、7月3日に林文子市長に要望書を提出しました。これは、横浜環状鉄道の中山駅から二俣川方面への早期事業化を訴える取り組みです。
この鉄道は、横浜駅を中心に各路線の主要な拠点駅を環状に結び、各地域同士を乗り換えなしでつなげることで、交流を活発にするのが狙いです。市の発表によると横浜環状鉄道を全線整備した場合、1日あたり最大5万5千人の利用者が見込まれ、概算事業費は約7千億円程度になります。
区間ごとの検討を
延伸の該当地域である旭区は人口約25万人、緑区は約18万人。両区で43万人にのぼります。高齢化率が市内トップクラスの地域で、駅から離れた大規模団地など交通利便性の問題や、若年層離れなど地域の活力低下が大きな課題に。住民の生活利便性を考えると、公共交通機関新設は急務です。
中山駅〜二俣川駅間の沿線には、若葉台団地(人口約1万5千人)、県警運転免許試験場(年間利用約85万人)、よこはま動物園ズーラシア(年間利用約100万人)などの地域資源があります。特にズーラシアは最寄駅の中山駅、鶴ヶ峰駅などからバスを利用しなければならず、利便性向上が求められています。
医療機関として高度先進医療を行う二俣川の県立がんセンターは、重粒子線がん治療施設を2015年12月に稼働予定。車の1日平均交通量が約17万台で、全国1位の保土ケ谷バイパスでは、渋滞が慢性化し、周辺道路にも影響を及ぼしています。沿線地区では50年以上前から鉄道整備は悲願であり、早期事業化への声が高まりつつあります。
事業化が進めば、大規模事業者の進出や大学など教育機関、新たな集客施設の誘致なども促進が期待されます。横浜市都市計画マスタープランでも、都市づくりの目標として位置づけている「集約型都市構造」への転換、「鉄道駅を中心としたコンパクトな市街地」の形成などが求められているのです。国の検討調査などで横浜環状鉄道の実現が高い位置づけになるよう、将来を担う次世代のためにも働きかけを続けます。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>