児童の歯はピッカピカ 中尾小、県最優秀校に
家庭や地域と協力し、歯科保健の向上に優れた成果があったとして11月15日、市立中尾小学校(高橋宏明校長)が神奈川県歯科保健優良学校の最優秀校に選ばれた。
同表彰は県教育委員会と県歯科医師会が主催し、県内の小中学校から歯科保健優良学校を選出している。同校は10月にも、社団法人日本学校歯科医会などが主催する全日本学校歯科保健優良校表彰で5年連続の奨励賞を獲得。歯に関する取り組みは県内でも有数の学校だ。
同校は約8年前に教育委員会の打診を受け、当時の養護教諭を中心に児童らの歯に関する試みをスタート。以後、家庭と校医の江口康久万(やすくま)さん、学校の3者が連携している。
学校では、給食後に「歯磨きソング」と呼ばれる音楽を流しながら、児童全員で歯磨きを行っている。また、PTAも「仕上げ磨きをしていますか」といったアンケート調査を実施。江口さんも6年生に「なぜ歯が大切なのか」という授業を行うなど、それぞれが協力して活動している。
同校の全校児童の歯磨き検査の結果は、きれいだとされるA(69%)、B○(29%)、汚れが目立つB(2%)、C(1%)で市平均のA(49%)、B○(34%)、B(12%)、C(5%)よりも良かった。さらに、永久歯に虫歯のない児童は、全校で約90%という結果が出ている。
25年にわたり校医を務める江口さんは「歯磨きをすることが規則正しい生活につながり、健康の自立を促すことになる。健康に対する認識も育っていけば」と話し、高橋校長は「1日3回の歯磨きのうち2回は自宅。保護者の方の取り組みが成果として出ている。いろいろな方に感謝しているし、子どもたちには誇りに思ってほしい」と話した。
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