旭区連合自治会町内会連絡協議会(佐々木明男会長)が10月15日、横浜環状鉄道(横浜市営地下鉄4号線グリーンライン)の延伸を求める要望書と、旭区在住在勤者7万2683人分の署名を林文子市長へ提出した。同協議会は早期事業化を強く求めた。
グリーンラインは現在、横浜環状鉄道の一部として、東急東横線「日吉駅」からJR横浜線「中山駅」まで運行されている路線。国の諮問機関である運輸政策審議会(当時)が2000年に策定した第18号答申では、2015年次までに整備着手することが適当であるとされている路線だが、大きな動きは見られない。一方、横浜市営地下鉄3号線ブルーラインの「あざみ野駅」から小田急線「新百合ヶ丘駅」へ延伸させる計画は優先され、8月から調査が始められた。
旭区の交通体系改善へ
旭区内には最寄駅まで15分以上かかる交通不便地域が目立ち、高齢化の進行と合わせて問題視されている。また、市内外から多くの人が集まる、よこはま動物園ズーラシア=上白根町=は最寄駅の中山駅・鶴ヶ峰駅から遠く、車で訪れる客も多いことから、休日になると周辺道路は慢性的な渋滞が発生しているのが現状だ。
同協議会では、横浜環状鉄道の建設を約40年にわたり要望。現在開業しているグリーンライン「中山駅」から、相鉄線「二俣川駅」を経由し、JR横須賀線「東戸塚駅」方面への延伸を強く求めている。10年には市長に要望書を提出、13年には旭区・緑区選出議員らによる要望書も出されている。
また、今年はすでに6月に一度、鈴木伸哉副市長に要望書を提出しているが、7月末から旭区在住在勤者を対象に実施した署名が約7万集まったことで、署名とともに要望書提出が行われた。佐々木会長は「林市長も署名に対し、『重く受け止める』と仰っていた」とし、「高齢化が進む中、旭区の交通体系には問題がある。横浜市には国へ要望してもらいたい。そして、具体的な着工日などの回答が欲しい」と訴えた。同席した濱陽太郎区長は「グリーンラインの延伸は必要と感じている。今回、旭区民の思いが署名となった。事業化に向けての第一歩になれば」と話した。
近隣住民からも不満の声
ズーラシア入園者による、中原街道や国道16号線などの渋滞に不満をもらす住民は少なくない。中白根在住の女性(65)によると今年のゴールデンウィーク中には、国道16号線と中原街道をつなぐ白根通りも渋滞となり、移動に不便を感じたという。「ズーラシアの渋滞を解消するためにも、早く電車が通ってほしい」と話した。
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