神奈川県はこのほど、2016年7月1日時点での県内921地点の基準地価を発表した。旭区の住宅地の平均変動率は0・1%(前年0・1%)だったが、再開発事業が進む二俣川駅南口周辺が5・1%(同3・1%)と、市内では中区山手町に続く2位の上昇率だった。
基準地価は、基準地1平方メートルあたりの土地取引価格を不動産鑑定士の評価などを踏まえ、客観的に示すもの。市内では住宅地の平均価格は22万円、商業地は70万200円で、住宅地の平均変動率は0・9%(前年1・4%)、商業地は2・5%(同2・5%)だった。
旭区では住宅地・商業地合わせて18地点で調査。区全体の住宅地の平均価格は18万6500円、商業地は27万7300円。変動率は、住宅地0・1%、工業地0・5%だった。
区内住宅地の価格、変動率の最高地点は「二俣川2丁目32番64」だった。価格は24万7000円で、市平均22万円を上回った。また、変動率は5・1%と市内2位、県内4位の上昇率だった。駅南口では現在、再開発事業が進められており、期待が高まっていることがうかがえる。一方、最も低かったのは、価格では「桐が作1640番5」(11万6000円)、変動率では「白根8丁目750番158」(マイナス1・8%)だった。
交通の利便性に期待
二俣川駅南口の不動産会社「イトーハウジング」の松島信之代表取締役は、二俣川の上昇について「今後の交通面の利便性が一因」と分析する。相鉄線ではJR線、東急線の相互直通運転の開業を、それぞれ2019年度後半、22年度後半に予定している。これが開業すると、二俣川駅からの都心へのアクセスは大幅に向上される。「交通の利便性が高まることで、二俣川1、2丁目は特に注目が高まっている。北口にはがんセンターなど県の施設もあるので、二俣川全体が今まで以上に上昇しているように感じる」と話す。また、今後は鶴ヶ峰駅周辺の再開発を見越し、「鶴ヶ峰駅周辺への期待も高まるのでは」とも見解を示した。
旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>