上白根中学校(相原裕校長)と上菅田特別支援学校(保土ケ谷区)が12月5日、パラリンピック種目の「ボッチャ」で交流を行った。上白根の生徒と車いすを利用する上菅田の児童たちが、競技を通じて相互の理解を深めた。
ボッチャは欧州で考案された障害者スポーツで、2020年東京パラリンピックの正式競技にもなっている。赤と青の球を6球ずつ投げたり転がしたりし、ジャックボールと呼ばれる白い球にいかに近づけるかを競い合う。
両校は今年10月に開催された神奈川県主催の大会「かながわボッチャ2018」に、生徒会のメンバー6人(当時)と小学5年生の児童4人で合同チームを組み出場。4チーム中1チームは決勝トーナメントに進出するなど、互いに協力し合い健闘を見せた。今回の交流はこのことがきっかけとなったもので、「人権週間」(12月4日〜10日)に合わせた人権講演会の一環として実施された。
当日は競技開始前に、児童3人がルール説明と実演。競技は生徒たちのチームに児童が一人ずつ参加し、4人1チームでリーグ戦を開始した。
生徒たちはボールの放ち方に工夫を凝らしながら、競技に集中。児童が加わったチームでは生徒たちと作戦を練っている様子も見られ、それぞれが真剣な表情でボッチャを楽しんでいた。
10月の大会に出場した上白根中2年生の鷹木凜々花さんは交流を振り返り、「最初は緊張したけれど、児童たちが優しく丁寧に教えてくれたので、新しいスポーツを知ることができた」と笑顔で話した。上白根中の相原校長は「生徒たちは重度の障害がある子たちへの接し方が分からなかったと思う。競技を通じてお互いの垣根を越えられたら」と期待を込める。
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