横浜市はこのほど、横浜市の財政情報をまとめた広報誌の子ども版を初めて発行した。広報誌の名称もこれまでの「ハマの台所事情」から「ひと目でわかる横浜の財政」に変更している。
同冊子は一般会計1兆7615億円など、横浜市の予算がどのように使用されているかをグラフや図を用いながら説明しているもので、税金の使いみちから市の取り組みを身近に感じてもらおうと毎年発行している。
初めての子ども版の発行について市財政局財政課の安住秀子財政調査担当課長は「同冊子の概要版が小・中学校の授業などで用いられている事例があり、より簡単にわかりやすくする必要性を感じたから」と説明する。
子ども版は、A4判の4色刷りで8頁の構成となっており、3万8000部発行。市の教育委員会や小学校校長会のヒアリングから学校で初めて税金や予算を学ぶ小学6年生を主な対象とした内容となっている。市内小学6年生全員に配布するほか、各区役所の広報相談係などで手に入る。
マリノスケが登場
「小学生の興味を引くような冊子にしたい」と同課は、サッカーJ1・横浜F・マリノスと3月15日に「横浜市の財政広報に関する連携協定」を結んだ。同協定により子ども版の冊子には、公式マスコット「マリノスケ」が財政広報大使となり登場。同課のマスコット「エビちゃん」と一緒に、横浜の財政についてマンガで学ぶ内容となっている。
一般向けの冊子は、A4判の4色刷りで20頁の構成。2万1000部発行している。今回の名称変更は、市が2018年9月28日〜10月12日に同冊子について市内15歳以上2900人を対象にアンケート調査(1248人が回答)を行った結果「『ハマの台所事情』の名前が横浜市の財政を説明する冊子とイメージしにくい」などの意見があり、変更に至った。
税の使い道、具体的に
他にも、アンケートから「文字が小さい」「市の取り組みと予算の関連性を明確にしてほしい」などの意見があり、文字を大きくし、ひと目でわかるグラフやイラストを多用したほか、新しく「身近な視点からみた予算」のページを追加。予算の使われ方を日常的な視点で解説している。同冊子は、市庁舎1階市民情報コーナーなどで手に入る。
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