横浜市はこのほど、旧上瀬谷通信施設(旭区・瀬谷区)の跡地利用に合わせ検討されている新たな交通について、現段階の構想案を公表した。相鉄線瀬谷駅周辺から瀬谷町までの区間(約2・8Km)に、都市鉄道と路面電車の中間の輸送力がある「中量軌道輸送システム」を整備するとしている。
市が構想案
構想案は、環境保全などを目的とする「横浜市環境影響評価条例」に基づく「計画段階配慮書」として取りまとめられた。具体的な中量軌道輸送システムの種類や構造形式は今後、周辺環境への影響や経済性などを総合的に検討したうえで決定される。
同書によると、事業名は(仮称)都市高速鉄道上瀬谷ライン整備事業。瀬谷区中央周辺の(仮称)瀬谷駅から環状4号線に沿うように北伸し、同線の上瀬谷小学校東側交差点周辺に(仮称)上瀬谷駅を設け、その北側に車両基地を整備する。
(仮称)瀬谷駅から旧上瀬谷通信施設南側までの構造形式は、住宅地への影響を少なくするため、地下式、または高架式を検討している。(仮称)上瀬谷駅を含む北区間は地表式、または高架式。車両基地は地表に新設するとしている。
花博も見据え
2015年に米軍から返還された旧上瀬谷通信施設。跡地ではテーマパークを始めとした集客施設や公園の整備が計画されているほか、農業振興や物流エリアも設けられる予定となっている。また、市は27年に想定来場者数1500万人以上という「国際園芸博覧会」の開催も目指しており、輸送力の確保が必要とされていた。
市は同事業について、19年度から21年度までに都市計画や環境影響評価の手続き、国との協議などを行い、22年度から5年程度の事業期間を想定している。
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