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旭区版 公開:2022年3月31日 エリアトップへ

横浜舞台の小説 アニメ化 市内在住の小瀬木さん原作『ラブオールプレー』

文化

公開:2022年3月31日

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青春バドミントンアニメ『ラブオールプレー』。タイトルは同競技で「試合開始」の合図を意味する
青春バドミントンアニメ『ラブオールプレー』。タイトルは同競技で「試合開始」の合図を意味する

 都筑区在住の作家、小瀬木麻美さんの小説『ラブオールプレー』が、4月2日(土)からアニメで放送される(読売テレビ・日本テレビ系で土曜午後5時30分〜)。主人公・水嶋亮役を人気声優の花江夏樹さんが務めることでも話題になっている。

 原作はポプラ社から2011年に1作目が刊行され、これまでに全4作が出版された。横浜湊高校バドミントン部の生徒たちがインターハイ制覇を目指して奮闘する姿を描いた青春ストーリーで、アニメ化にあたり昨年新装版も刊行。小瀬木さんは「横浜全体が舞台」と話し、作中には主人公が住む都筑区をはじめ、市内各地を彷彿とさせる描写や地名も。朝晩ランニングをする緑道や通学に使う最寄駅など「地元民が見ればどこか分かるような、地元感溢れる映像が盛り沢山」だという。「放送を目前に、期待と不安と緊張で胸がいっぱい。映像化され、命を吹き込まれ躍動する彼らを私自身が一番楽しみにしています」

横浜高モデルに

 同作は小瀬木さんの息子が中高でバドミントン部に所属していたことをきっかけに誕生。主人公が通う学校は、横浜高校=金沢区=がモデルだ。「息子に県内で一番強い学校を聞いたら横浜高校という答えだった」ことから、同校に取材を依頼すると快諾。「横浜高校がなかったらこの作品はなかった」。1作目刊行前の約1年にわたり、練習や大会、合宿に密着し、取材を重ねた。

 同校バドミントン部顧問で36年目を迎える海老名優教諭は、作中の顧問のモデルになった。完成した作品を読むと当時在籍した生徒を思わせる人物や、自身が生徒にかけた言葉なども登場。「僕が言ったことも多く出ていた。10年経って映像になるとはびっくり。長く務めていると良いことがある」と笑顔を見せる。

 主人公役の花江さんも神奈川県出身と地元ゆかり。「僕自身運動部(テニス部)で仲間と共に忘れられない青春を過ごした。そんな熱い気持ちが蘇ってくるようです」とコメントしている。

書店員歴24年

 普段は三省堂書店新横浜店の書店員として勤務する小瀬木さん。直筆POPやサイン本を作成することもあるといい「自分の本を購入して頂くお客様のレジを担当する時はとても嬉しく、心の中でガッツポーズしています」。「アニメになることで、より多くの人が作品に触れてバドミントンを好きになってくれたら」と話し、続編の執筆に向けても準備を進めているという。

新装版の『ラブオールプレー』。4月8日から漫画化され、WEBサイトで連載開始
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