神奈川県教育委員会は9月29日、少子化に伴い2024年度から27年度までに県立高校10校を5校に再編することを発表した。これにより、旭区内では旭高校=下川井町=と横浜旭陵高校=上白根町=が5年後に統合。旭高校の校舎が使用される。また、二俣川看護福祉高校=中沢=では25年度に看護課が普通科に改編されることも同時に発表されている。
同教育委員会は本紙の取材に「学校の規模や生徒数、交通の利便性、施設の状況などを加味して選定した」と説明。統合予定は両校の他、麻生総合(川崎市麻生区)と田奈(青葉区)、横浜桜陽(戸塚区)と永谷(港南区)、藤沢清流(藤沢市)と深沢(鎌倉市)、小田原城北工業(小田原市)と大井(大井町)とされている。うち、横浜旭陵と横浜桜陽、藤沢清流はすでに2つの高校が統合してできており、2度目の統合となる。
横浜旭陵高校は都岡高校と中沢高校が統合し、2004年に誕生。単位制の普通科で「ICT( 情報通信技術)」を効果的に活用した授業が特色となっている。一方で旭高校は「県立高校100校計画」の下、1973年に創立。男子サッカー部が全国大会に幾度と出場し、ベスト8に輝いたたことで有名だ。これを踏まえ、教育委員会はそれぞれの特徴が合わさることで「授業以外の要素を強めていけるのでは」としている。
今回の発表を受け、横浜旭凌高校OBの24歳男性は「ズーラシアに隣接し、朝は動物の鳴き声が聞こえてくる学校だった。母校が無くなることは寂しく校舎が使われなくなるのも残念」と話す。旭高校OGの49歳女性は「仲間と部活動に打ち込んだ思い出の母校が無くなるのはとても寂しい。次の学校の名前が気になる」と語った。
基礎学力重視し、学科改編
看護科の廃止が決まった二俣川看護福祉高校。1964年に全国初の看護科の高校として設立し、先駆けとなっていた他、県内でも唯一の看護科高校として多くの卒業生を輩出してきた。
しかし、時代の流れとともに看護人材に求められる資質や能力が変化。教育委員会は「現在の医療現場では、高度な知識と幅広いスキルを持つ人材が必要」として共通教科・科目の学習を中心として「基礎学力の向上に取り組む」としている。
今後は同校と教育委員会が検討委員会を立ち上げ、普通科であっても看護・医療・福祉分野の人材育成につながる教育を模索していくという。
菅義偉先生来る!自民党神奈川6区 時局講演会10月12日(土)に保土ケ谷公会堂で開催。参加無料。6日(日)まで事前予約受付中(先着)。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdj9Og85sxIhamL40b-ULI1TxMy3f32Ea8nloXGxOoxENrKQQ/viewform |
<PR>
旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|