野村香さん(当時8歳)が本宿町で行方不明になって今年の10月1日で32年。9月29日には香さんが通うはずだった本宿中学校の生徒らが中心となり、香さんの両親や旭警察署とともに、二俣川駅北口デッキで情報提供を求める呼びかけを行った。今年で40歳を迎える香さん。母・郁子さん(70)は「香への思いはずっと変わっていない」と語った。
今回の活動では、40歳の香さんのプロファイル画を掲載したチラシを配布した。香さんの父・節二さん(75)は「香の同級生だった人が親になっている。最近は情報提供が途絶えているが、くじけずに体が動く限り呼びかけを続けたい」と思いを口にした。
郁子さんによると、香さんがいつ帰ってきてもいいように、過ごしていた部屋はそのままの状態にしているという。「ベビーカーを押している人を見ると、自分にもこんな時期があったなと思い出す。元気な限り、活動を続けたい」と話した。
活動を次の世代へ
呼びかけに参加した、本宿中学校の3年生で生徒会長を務める塩野葵彩さんは「以前呼びかけに参加して、もっと活動を広めたいと思った。この活動を次の世代につなげていき、香さんが早く見つかってくれれば」と先を見据えた。
同中学校の熊野一隆校長は「学校は異動で人が変わり、風化しやすくなってしまう。学区内で起こった事件で、風化させてはならない」と話した。また「自分たちに何ができるか、生徒たちに考えてほしい」と述べた。
旭警察署の吉田善成署長は「些細なことでもいいので情報提供をお願いします」と呼びかけた。情報提供は、旭警察署特別捜査本部【電話】045・361・0110まで。
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