本宿小学校=本宿町16=で1月22日から26日、児童たちが学習活動で学んだことを発表する「梧桐(あおぎり)week」が行われた。6年2組は、ブックオフグループホールディングス(HD)株式会社と連携し、児童同士で不要な本を仮想の通貨を利用して売買した。
梧桐weekとは、本宿小と同校PTAが連携し、児童たちが学習したことや合唱などの音楽を発表する毎年恒例のイベント。元々は「梧桐祭」という1日限定の伝統行事として続いていたが、コロナ禍を機に分散を目的として1週間のイベントに形態を変えた。
6年2組は、総合の時間で「家の中にある使わないモノって?」をテーマに学習。学校のアンケートを通じ読まなくなった本が多くあることを知り、リユースについての理解を深めた。児童らは「自分たちで読まれなくなった本を集め、持続可能社会の実現に貢献したい」という思いで学習を進めていった。
活動を行うために協力を依頼したのが、古本や古着などを扱うブックオフグループHD。児童らは同社と連携してワークショップを開催。本のランク付けや店舗のレイアウト、ジャンル分けなどの指導を受けた。
発表当日は「BOOKOFF本宿小6─2店」と題した店をオープン。1、4、6年生の児童や保護者が買取用に持ち込んだ本を、ブックオフから学んだランク付けで査定し、買い取り。ランクに応じて仮想の通貨を手渡した。本を売りに来た児童らは、仮装通貨を用い、他の人が持ち込んだ本を購入した。
同組の関口健心さんは「分かりやすい表示をするなど工夫した。物を大切にし、要らない物をそのまま捨てないことの大切さを学んだ」と振り返った。妹のために本を買いに来た6年1組の木村恵都さんは「要らない物を無駄にしないようにしたい」と話した。
同組担任の中澤智瑛教諭は「古本の売買で有名なブックオフとつながる初の試みだったが、無事に開店にこぎつけた。この活動を通し、自分たちの要らない物が誰かの必要な物になることを学んでほしい」と語った。
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