菜の花やヒマワリなど四季折々の花を楽しめる追分市民の森=旭区矢指(やさし)町=。毎年10月下旬頃は、一角にある畑でコスモスが一面に咲くが、今年は記録的な猛暑などが原因でほとんど見ることができない。
同所は追分・矢指市民の森愛護会(関水金作会長)が管理しており、コスモスは毎年10月下旬から11月頃に見頃を迎えるよう、7月中旬に種をまいているという。
しかし、種まき後に雨が降らず、猛暑と強い日差しにより土の水分が蒸発したため、水分不足でほとんどが発芽しなかった。1週間後に再度種をまくも、結果は同じだった。
関水会長は「20年ほどコスモス畑を管理しているが、他の花を含めてこんなことは初めて」と驚きを隠せない。
観測史上最多
今年の7月から8月は、旭区内で猛暑日を27日記録(南本宿小学校の観測所における)。これは2004年の観測開始以来最多の日数だ。
同愛護会は普段20人弱で畑を管理しているが、猛暑により普段通りの作業は不可能に。水をまくことで発芽を促進することもできたが、コスモス畑は約3000平方メートルと広く、「人手や暑さを考えると、全体にまくのは難しかった」と関水会長は話す。
今後は種まきの時期を変えたり、作付けする面積を減らして水まきできるようにするなどの方策が検討されているという。関水会長は「今年のような異常な暑さが続くのであれば、工夫が必要だと思う」と語る。
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