議会報告 続・暮らしに希望と安心を 神奈川県議会議員 おのでら慎一郎
9月の県議会における代表質問の主な項目について、先週に引き続きご報告いたします。
性犯罪の再犯防止県が取り組むために
性犯罪の再犯防止プログラムが刑務所などを出所した後も地域において継続されるよう、昨年3月、法務省は都道府県等に向け「性犯罪の再犯防止に向けた地域ガイドライン」を策定しました。
しかし、国からは当事者についての情報提供がないため、県としての取組が困難な状況にあります。黒岩知事は、必要な個人情報について、提供方法の検討を国に働きかけていくことなどを表明しました。公明党は、性犯罪の再犯防止に対する支援の強化を国に求める意見書を提案。全会一致で可決されました。
盲ろう者の困難に寄り添う支援を
視覚と聴覚の両方に障がいのある盲ろう者は、コミュニケーションを中心に、特に手厚い支援を必要としています。私は、当事者が支援の一層の充実を求めていることを知事に訴えました。
知事は、通訳・介助員の養成を推進するとともに、「盲ろう」という障がいを身体障害者福祉法に規定されるよう定義の確立を国に働きかけていくことなどを答弁。
さらに私は、5年前に公明党の推進で開設された「神奈川県盲ろう者支援センター」の機能拡充や、同行援護が使えない作業所への通所に対する支援を要望しました。
子宮頸がん対策後進国からの脱却
ワクチン接種が8年間、実質的に中断したこともあり、わが国の子宮頸がんの罹患率はG7の中でワースト1位、G20諸国の中でもワースト5位と高い数値になっています。
一方の大切な予防法である定期的な検診。その検査法については、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染を調べるHPV検査が、精度が高く、検診間隔も5年ごとと女性への負担も少ないことから、従来の細胞診に代わって世界の主流になりつつあります。HPV検査は横浜市が本年度から導入。これを県内に広げるため、市町村への支援を知事に求めました。
知事は、HPV検査で陽性になった場合、丁寧なフォローアップが必要なため、各市町村が実効性ある体制を構築できるよう支援していくと答弁しました。
今回の質問では、先週ご報告した事項のほか、科学技術振興やヤングケアラー支援、若者の政策への参画など、県政の重要課題について知事の見解を質しました。
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