来年1月に40周年を迎える瀬谷図書館の館長を務める 室谷(むろや) 洋一さん 瀬谷区本郷在勤 62歳
現役世代にも身近な場所へ
○…瀬谷図書館は1985年1月17日に開館し、来年が節目の40周年にあたる。4月の館長就任以降、「子どもの頃に利用してても、大きくなるにつれて足が遠のくケースが多いんです」と、現役世代の来館を促すアイデアを模索。その一つと位置付けた、11月10日の休日朗読会は満員になるなど盛況だった。2月には大人向け朗読劇も計画するなど、あらゆる世代が訪れる図書館を目指す。
○…大学卒業後に横浜市に入庁。配属先は緑区役所の住民登録担当。人口が年間2万人近く増えていた時期で激務だったが、若い職員が多く、「大学生活のようで楽しかった」と懐かしむ。緑区は30代で区政推進課の係長を、定年退職前に福祉保健センター長を務めるなど縁の深い街。住民の街に対する情熱に影響を受け、結婚してから移住するほど。緑区から近く、同じ年に誕生した瀬谷区にも親近感があり、「自然の豊かさや人々の温かさが、どこか似ているんです」
○…小さい頃から本が好きで、実家から近い「野毛の図書館」には足しげく通った。20代からは朗読も楽しむように。ずっと聴き手だったが、約5年前に「ソフィアの森 朗読塾」に出会い、入塾したことから読み手になった。「朗読するから気付く、本の魅力があるんです」とにっこり。今では昼休み中のすきま時間に、発声練習するほどの熱の入れようだ。
○…デジタル技術の活用など、図書館を取り巻く環境は変革期にある。そのなかで、「日常生活から離れた、のんびりと過ごせる居心地の良い場所でありたい」と願う。「本を通して地域のつながりを作る」という志も抱いており、ボランティアや学校、区民団体など多様な組織との連携をより一層深める考えだ。
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