災害発生時のバックアップ電源として、大型リチウムイオン電池「パワーイレ」がこのほど、瀬谷区医師会(川口浩人会長)に導入された。これは大和リース(株)横浜支店が取り組む、社会貢献事業の一環として寄贈されたもの。9月10日には瀬谷区役所で贈呈式が実施された。
瀬谷区医師会では、医療事業の一つとして1977年3月に瀬谷区休日急患診療所を開設し、災害時に医療や通信の拠点としている。今回寄贈されたリチウムイオン電池は、通常の発電機の備えに加え、同所でのバックアップ電源として活用されることになっている。移動もしやすく、地域防災拠点間の巡回移動にも活用される予定だ。
川口会長は、「診療所内の機器は揃ってきたが、バックアップ電源には不安があった。大切に保管させていただき、緊急時に役立てたい」と話した。
今回寄贈された「パワーイレ」は、約62kgとコンパクト。キャスター付きで移動しやすい造りとなっている。約500Wの出力で連続3時間使用可能とされ、長期間安全性が確保できるという。11年3月の東日本大震災ではインフラが遮断され、電気が通らない仮設住宅などで実際に活用されたといい、同社の浮穴浩一取締役は「災害時、現地の状況が分かれば次の手が打てる。それほど通信手段は重要」とし、「災害はないにこしたことはないが、緊急時に治療を必要とする方の一助になれば」と話した。
薬師寺えり子瀬谷区長は、「医療体制を充実させる機材を寄贈してもらい、瀬谷区としても心強い。医師会が助かるということは、瀬谷区民が助かるということ」と話し、感謝を述べた。
![]() 寄贈された「パワーイレ」
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