瀬谷駅南口第1地区市街地再開発組合(川口安徳理事長)は昨年12月14日、正式に組合として発足。21日に披露式典を行った。同地区市街地再開発事業では、住居や商業施設を集めた駅前空間の再整備が行われる。完成予定は2020年度。
同事業は1991年、「瀬谷駅南口街づくり協議会」の発足とともにスタート。その後、10年7月に準備組合が設立し、15年7月、都市計画の決定によって、相鉄本線と環状4号線に隣接する約1・0haが施工区域となった。昨年12月5日付けで横浜市から組合設立の認可が下りたことで、本格的に事業への着手が可能となった。川口理事長は「これまで再開発の区域の変遷や地権者の世代の変化などがあったが、途切れることなくここまで来た。組合設立の認可で初めて事業に着手出来る」と話した。
組合設立後は地権者の同意を得た上で、市から権利変換計画の認可を受け、18年度に工事を着工。2年後の20年度に施設のオープンを目指す。
駅前に賑わい創出
「ヨコハマの魅力ある西の玄関口」をテーマに、瀬谷駅南口に賑わいを創出するとしている今回の再開発。駅と再開発ビルは自由通路から歩行者用デッキでつながり、雨の日でも濡れることなく、駅の北側と南側を行き来することが可能となる。ビルの1・2階には商業施設、3階から10階には住宅が整備されるほか区民文化センターが入る予定。
同地区は老朽化が進む木造建物が多く、防災上の問題が多い。さらに周辺の道路幅が狭いことや、駅前広場がないこともあり、同事業によって都市機能の更新や交通結節機能の強化などを目的とし、進めていく。
式典で決意新たに
昨年12月21日には、JA横浜瀬谷駅前支店で組合設立披露式典が開かれ、関係者らが多数出席した。あいさつに立った川口理事長は、「この事業の原点である協議会発足から25年、組合を設立することが出来た。これも地権者の皆様をはじめ、関係者の方々のおかげ」と感謝を述べ、「いよいよ、駅の北と南が一体となって大きく動き出します。私たち組合は一致団結して、着実に事業を遂行していきたい。この再開発が瀬谷の活性化の起爆剤になれば」と決意を新たにした。
16年3月まで瀬谷区長を務めた薬師寺えり子都市整備局長は、「区長時代に苦労話なども聞いていたので、この再開発は悲願だと思う。市としても着実に進められるよう取り組んでいきたい」と話した。森秀毅瀬谷区長は「区民からの期待の声も大きい。西の玄関口として、瀬谷から動きを作っていくことができれば」と話し、再開発に期待を寄せた。
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