阿久和東の熊野神社で9月19日、例大祭が行われ、「湯立神楽(ゆだてかぐら)」が奉納された。
鎌倉神楽とも呼ばれ、五穀豊穣や無病息災を願うものとして、鶴岡八幡宮で行われていた湯立神楽。代々受け継いできた神職の家系によって現在も続けられ、熊野神社では富岡八幡宮(金沢区)の神職らが担当している。
当日は氏子や地域住民らが見守る中、順番に演目が披露された。釜の湯をかき回し、湯花の立ち具合で吉凶を占う「掻湯(かきゆ)」では、白い湯気が立ち上がると周りで見ていた住民らも釜の近くに集まり、湯の様子を覗きこんでいた。
その後、四方に弓矢を放つ「射祓(いはらい)」、湯に浸した笹の葉のしぶきを散らし、それを浴びることで邪気を払う「湯座(ゆぐら)」が奉納された。
初めて神楽を見たという女性は、「一つひとつの演目が丁寧に行われていて感動しました」と感想を述べた。同神社総代を務める北井義さんは、「天候に恵まれ、無事行うことができて良かった」と話した。
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