ヒヨドリ 瀬谷の生き物だより【96】 文:今野紀昭(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(〃)
ヒヨドリは良く目にする鳥で、林に公園に、時には庭でも巣作りをし雛を育てたりする。名前の由来はヒーヨ、ヒーヨと甲高い声で鳴くことから付いたともいわれる。体長は28cm、ハトよりは小さく全身灰褐色の地味な鳥だが、波状の飛翔、木に止まる姿は直立型でその独特の鳴き声等からすぐにヒヨドリだと分かる。
秋も深まると寒地より暖地へと10羽〜100羽と群れを作り移動(渡り)をする姿を目にする。ヒヨドリ科の仲間はアフリカら東南アジアと熱帯地域に広く分布するが、日本には只1種のみ生息、北限の地として知られ、外国人バードウオッチャーには日本に来たら見たい鳥の一種で人気がある。外国人には人気のヒヨドリも1970年代に始まった高度成長期の乱開発に合わせる様に、その生息環境を追われ本来の生息地、森や林縁部から都市部へと進出、食性も木の実や花の蜜、昆虫等から農家のキャベツなども食する様になり、時に悪者扱いされるが悪者にしたのは誰なのか、これからの時期、庭に好物のミカンを置きながら考えてみては。
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