瀬谷の生き物だより【104】 文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同上)
蒸し暑い夏の夕方、開けてある窓から「クワッ、クワッ、クワッ」と大きな声が聞こえてきた。庭に出てみると、庭木の1m程の高さの葉の上でアマガエルが鳴いていた。
アマガエル(正式名はニホンアマガエル)は日本全国の平地から低山に分布、春から夏にかけて田や池など流れのない水場で繁殖する。体長は3〜4cm、雌の方が大きい。顔つきは他の蛙の様に鼻先が尖らず愛嬌がある。体色は普通緑色だが稀に黄色や青色も見られる。足指には吸盤があり、この吸盤とお腹を使って木や土壁、コンクリートなどを上ることが出来る。繁殖期と冬眠のとき以外は水中や地上に居ることは殆どなく、草や木の上が生活の中心となっている。昆虫やクモなどの生き物が主な餌であるが、油断すると自身が鷺、蛇、大きな蛙などの餌食となる破目にあう。
尚、アマガエルは小さくて可愛いので捕まえたくなるが、皮膚を守るために毒性の液が出ているので、掴んだその手で口や目に触れない様に気をつけたい。
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