瀬谷消防署は増える救急需要に対応するため、「中瀬谷救急隊」を立ち上げる。救急車を中瀬谷消防出張所(中屋敷)に配備し、現場到着までの時間短縮などを狙う。運用開始は10月3日(水)午後1時の予定。
現場到着時間の短縮目指す
区内にはこれまで、瀬谷消防署(二ツ橋町)と下瀬谷消防出張所(下瀬谷)に救急隊が設けられていた。救急車は1台ずつ配備されているほか、車両メンテナンスや災害時などに備えた予備車両が同署にある。
中瀬谷救急隊には、二交代制で計8人の救急隊員が配置される。発足によって、高齢化率が高い瀬谷町など出張所周辺地域への現場到着時間の改善などが期待される。
今回の増隊には、救急要請が増え続けている背景がある。同署によると、区内の救急出場件数はここ10年で約1・3倍になり、2017年は過去最多の6356件だった。要請場所から離れた救急隊が対応するケースも増えているという。出場指令から現場到着までの平均時間も延伸傾向にあり、市全体のデータでは08年に平均6分だったものが、17年は7分だった。「救急現場は1分、1秒を争います。到着時間の改善は大きな課題」と職員は説明する。
地域で啓発も
同署は今年度、救急需要対策推進プロジェクトチームを設置。救急出場が多い地域や赤ちゃん教室などに出向き、怪我の予防や救急車の適正利用を啓発している。また、急病時に受診可能な病院を案内したり、症状について看護師がアドバイスする市救急相談センター(♯7119)のPRに取り組む。
職員は「高齢の方は転倒して搬送されるケースが多い。足がひっかかるコードを部屋に散乱させないなど、怪我を防ぐための住環境づくりを心掛けてもらえれば」と話す。
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