電動車椅子サッカーの選手として活躍する永岡真理さん(三ツ境在住)などの奮闘を描いた、ドキュメンタリー映画「蹴る」がこのほど完成した。中村和彦監督などで構成される製作委員会が、多くの人に選手の生き様や競技の魅力を伝えたいとクラウドファンディングで上映支援を募っている。
自立歩行できないなど比較的重い障がいのある選手が、電動車椅子に取り付けたフットガードを駆使し、キックやドリブルを行う競技。永岡さんは、体を動かす筋肉が弱くなる脊髄性筋萎縮症を患っており、小学生の頃に競技を始めた。2013年の国際大会では、女性初の日本代表選手として公式戦に出場。今は強豪チーム「Yokohama Crackers(クラッカーズ)」の一員として活躍する。
「蹴る」は永岡さんと、鹿児島のチームに所属する東武範さんを中心に、17年のワールドカップ出場を目指した選手たちの記録だ。中村監督は、障がい者サッカーのドキュメンタリー作品を手掛けた人物。永岡さんと11年に出会い、「W杯にチャレンジする姿を撮らせて欲しい」と撮影を始めた。その魅力を「気持ちが前面に出ること。試合で悪い流れを変えられる稀有な存在」と説明する。
作品について「多くの選手にとって電動車椅子サッカーは生きることそのもの。そんな想い、生きざま、生きている証を感じとって欲しい」と話す。永岡さんは「想いや葛藤を抱きながら夢に挑む選手たちの姿を観ていただき、電動車椅子サッカーを知るきっかけになれば」と期待を寄せる。
ネットで上映支援募る
作品は19年春にポレポレ東中野(東京)で上映され、2月16日と17日のヨコハマフットボール映画祭でも上映予定。クラウドファンディングによるサポーター募集は多くの人に映画を届けるためで、10月に始まり来年2月21日まで行われている。
目標金額は200万円。集まった資金は宣伝活動や配給活動、海外上映を目指した英語字幕製作などに充てられる。支援額によって様々な返礼品が設けられており、詳細は専用サイト(https://motion-gallery.net/projects/kerupictures)で確認できる。
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