2015年に返還された旧上瀬谷通信施設を会場として、横浜市が国際園芸博覧会の招致を進めている。市は26年の開催を目指しており、19年度は招致の機運を高める取り組みを展開するほか、同博覧会の認証機関に開催申請する計画だ。
瀬谷区と旭区にまたがる旧上瀬谷通信施設。広さは約242ヘクタールと広大で、国有地や民有地が混在している。戦後に接収され、15年に返還された。
同博覧会は園芸や造園産業の振興、緑溢れる地域創造を図る祭典。大阪大会(90年)には約2300万人が来場したとされる。市では17年から招致を本格化させ、18年3月には有識者らで構成される招致検討委員会の答申を受けて基本構想案を策定。同年6月、国に招致を要請した。
基本構想案によると開催時期は26年4月〜9月、入場者規模は1500万人以上を想定している。国有地を中心に、花・緑・農・食・大地・交流のテーマに基づき事業展開する計画。また、膨大な入場者を輸送するため、新たな交通の導入についても検討している。
機運高める
市は今年度、迅速な意思決定を行う組織として「国際園芸博覧会招致推進室」を設置した。5月末には開催に向けた機運を高めていこうと、関連団体などから成る誘致推進組織を立ち上げる予定だ。また、広報活動としては、4月末から10月上旬にかけて北京で開催される同博覧会において横浜市をPRする。
開催申請については、認証機関である国際園芸家協会(AIPH)に、日本造園建設業協会を通じて行う。この申請が承認された後は、国による博覧会国際事務局(BIE)への申請が必要になるという。推進室の職員は「地域の皆様のご意見もいただきながら、招致計画をより進めていきたい」と話している。
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