瀬谷の生き物だより【115】 文・写真:中村多加夫(瀬谷環境ネット)
カタツムリはアワビやサザエ等と同じ巻貝の仲間で殻を持つ陸貝の総称である。梅雨の時期、カタツムリを観察中に触角に触れてみると、一旦引っ込めてすぐに伸ばしてくる姿に童謡の“♪でんでんむし・・・・”を思い出す。頭の上に長く目立つ大触角と下に小さな小触角があり、大触角は光を感じる目の役割で、小触角は物に触れて匂いや味を感じる触角だ。腹の部分が腹足という足の役割をしていて粘液を出しながら波打つように動かして移動する。やわらかい草の葉や腐食した木等を食べ、雄雌の区別が無く雌雄同体である。
数年前に貉窪公園の谷道でカタツムリの殻の向きが違う個体を発見。渦巻の方向が左巻きで、調べるとヒダリマキマイマイであることが分かった。
瀬谷区内で見られるカタツムリはほとんどが右巻きでミスジマイマイが多く、ごくまれにヒダリマキマイマイが見つかることがある。梅雨の季節、左巻きのカタツムリを探してみてはいかが!なお、カタツムリには寄生虫がつくことがあるので触れた後はよく手を洗うこと。
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