瀬谷の生き物だより【116】 カルガモ文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同上)
初夏の池や川などでカルガモが可愛い雛を連れている姿を見掛ける。日本には十数種類の淡水性の鴨が生息するが、カルガモ以外は全て冬鳥。オシドリとマガモの一部例外を除き、繁殖はシベリアなどの北国で行われる。
唯一国内で繁殖するカルガモは全国に留鳥、または漂鳥として生息している。体長は約60cm。嘴(くちばし)は黒く先端部分の黄色が目立つ。顔は淡褐色で頭頂、過眼線と嘴の端から眼の下にかけて黒い。体色は淡黒褐色で、羽縁は淡色。脚は赤橙色。雌雄同じ模様で区別は難しい。
鳴き声は「ゲエ ゲエ」。餌は植物の種や小昆虫、ザリガニのほかに、陸上の青草も採食する雑食性。本来は夜間に活動するのが習性であるが、近年は市街地の川や公園の池などで日中でも採食している。危険が迫った時や移動のときなど水面から助走無しで飛び立つことが出来る。
4〜7月に水辺の草地に巣を作り通常10羽前後の雛を孵えすが、カラスや蛇、猫などの天敵が多く成鳥にまで育つのは1〜2割と言われている。自然界は厳しい様だ。
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