瀬谷の生き物だより【119】 オオタカ文 :清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同上)
上瀬谷の農耕地を散策している時、上空を、陽を受けて下面が白く輝いている鳥が二羽のカラスに追われるように飛ぶ姿が目に入った。すぐにオオタカだと判った。
オオタカは国内では留鳥で平地から山地の林に生息し、冬から春の繁殖期以外は普通一羽で行動する。体長は雄が50cm、雌は少し大きく56cm程。体色は雌雄ほぼ同色で頭から上面は暗青灰色、目元と眉斑は白い。下面は白く灰褐色の横斑がある。なお、幼鳥は上面が褐色、下面は淡褐色で黒褐色の縦斑があるので区別がつく。餌は鳥類が主だ。自分より大きい鴨や鷺、雉なども襲う。また、ネズミやウサギなども採る。その性質を利用して、昔は鷹狩に使用された。
二十年程前にはオオタカは絶滅危惧種として騒がれ、森林開発の際には必ずと言ってよいほど問題になった。その後野鳥の会やその他の活動もあって世間の環境に対する見方に変化もあり、現在は数の減少に歯止めがかかったと言われているが果たしてどうだろう。
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