瀬谷の生き物だより【122】 リュウキュウサンショウクイ文・写真:中村多加夫(瀬谷環境ネット)
瀬谷市民の森で初めてこの鳥を見つけたのは2017年12月。エナガとコゲラ、メジロの混群の中に一回り大きな白っぽい鳥を見つけ、撮った写真を確認するとサンショウクイに似ている。
サンショウクイとは、スズメ目サンショウクイ科の鳥で、夏に日本やロシア、朝鮮半島で繁殖し、冬に東南アジアに南下し越冬する渡り鳥であり、通常冬に観られることはない。インターネットで調べると、沖縄県や九州南部で留鳥として生息している亜種リュウキュウサンショウクイが同年1月に東京都で発見されている。こちらは体長20cm、頭から背は灰黒色で翼は黒、額と襟周りは白く胸部から体側面にかけて暗灰色で、腹側は白く尾が長い。「ヒリリリリリ」と鳴くとある。
写真の鳥はこの亜種リュウキュウサンショウクイと判明。黒い個体と青い個体がいた。温暖化の影響か生息域を関東まで広げてきたものと思われる。蝶など多くの亜熱帯の生き物の北上が見られる今、リュウキュウサンショウクイも普通に見られるようになるのであろうか。今冬も瀬谷市民の森で確認されている。
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