WEB介護相談など新しい事業に取り組む(株)ひとはなの代表取締役 小松 巧さん 阿久和西在勤 40歳
地域のつながり深め邁進
○…訪問・居宅介護サービスを展開している(株)ひとはな。2009年に設立し、区内外あわせて10事業所を運営している。新型コロナウイルス感染症の影響で外出を控える人などに向けて、WEBで介護相談を受け付けるなど新しい事業に挑戦し続けている。「コロナ禍で地域の集まりがなくなれば様子が分からなくなる。そんな状況だからこそ必要な事業は積極的に取り組みたい」と意気込む。
○…埼玉県出身。介護専門学校を卒業後、地元の特別養護老人ホームに就職し、休日や夜勤の合間を縫って勉強。横浜市に移り住んだ20代半ばにはケアマネジャーの資格を取得。様々な施設で経験を積み、29歳という若さで起業した。現在は管理職の9割が女性で子育て中の人も多いため、利用者へのサービスだけでなく、働くスタッフへの心配りを常に意識している。「働きたいと思える職場環境を整えることはもちろん、職員が大切にしているものは僕にとっても大切なものだから」
○…介護業界について人手不足やなり手の高齢化を憂う。業界全体のイメージアップが必要だといい、できることを日々模索している。寝たきりの人だけを介護するといった偏見などをなくすため、自社では職種を問わず対等に働ける体制づくりを心がける。「介護は利用者の人生に関われる尊い仕事。イメージを少しずつ変えたい」
○…新型コロナをきっかけに、飲食業や不動産業など業種の垣根を超えた地域とのつながりを持つべきだと考える。緊急事態宣言発令中も第一線でサービスを提供し続けた際、利用者や他業種からも感謝の言葉をもらったという。「支えあって生まれたつながりは絶対に活きてくるから」――。未来を見据えて邁進する。
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