野良猫によるトラブルを無くすために住民・行政・ボランティアが協働する「地域猫活動」について、市民グループ「瀬谷のらねこへらし隊」や瀬谷区役所が今月1日から啓発キャンペーンを展開する。ガイドブックや動画を通じ、多くの人にPRしたい考えだ。
トラブル防止へ
野良猫への対応は人それぞれで、「助けたい」と餌をあげる人もいれば、鳴き声や糞尿に困っている人もいる。地域猫活動は住民が主体となり、行政による問題解決のコーディネートやボランティアのサポートを受け、野良猫を減らしトラブルを防ぐ取り組みだ。基本的な手法として、不妊去勢手術を行った野良猫について、給餌の場所や時間などルールを決め地域で適切に管理する。
環境省は飼い主のいない猫の対策として地域猫活動を推進し、横浜市でも去勢手術費用の補助や支援事業を行っている。瀬谷のらねこへらし隊は、代表の青木貴子さんが2019年4月に設立。ボランティアとして住民をサポートしながら啓発と推進にも努める。
地域力アップも
初の試みとなる啓発キャンペーンは来年3月まで展開。期間中は同隊が作った、活動を漫画などで分かりやすく解説したガイドブックが、区役所生活衛生課や地域ケアプラザなどで配布される(先着200人)。また、(公財)神奈川県動物愛護協会常任理事で地域猫の生みの親という黒澤泰さんと、区職員の対談動画が動画サイトYouTubeで配信される(サイト内で瀬谷のらねこへらし隊を検索)。問い合せは同課【電話】045・367・5751、または同隊ホームぺージ。
青木さんは「地域猫活動は、地域力アップにもつながります。自分たちの暮らす場所の問題として野良猫対策に取り組んでもらえれば」と呼びかけている。
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