県の2020年度の学校保健功労者と学校給食優良学校等がこのほど発表され、市立瀬谷さくら小学校の学校薬剤師の豊原まり子さんと、県立三ツ境養護学校(優良校)がそれぞれ選ばれた。
県教育委員会による表彰制度。健康教育と安全推進に功績のあった学校や、団体・個人が対象となる。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、表彰式は中止となった。
食育、積極的に
三ツ境養護学校は肢体不自由と知的障害の2種類の教育部門があり、瀬谷西高校内の分教室も含めて小学部から高等部まで約200人が通う。食育に力を入れており、昨年度は「かながわ学校給食夢コンテスト」で教育長賞を受賞していた。
特徴的な取り組みが、知的障害教育部門の高等部の生徒が校内の畑で栽培・収穫した野菜を、給食に活用している点だ。年度始まりに立てた作付計画に基づき、玉ねぎやジャガイモなどを栽培。収穫後はカレーなど給食として、児童・生徒自身が食べる。同コンテストの教育長賞に輝いた「けんちんうどん」にも、畑で獲れた里芋が使われていた。
また、児童・生徒たちが栄養バランスに配慮しながら献立を考える「リクエストメニュー」や、卒業を控えた高等部3年生が好きなデザートを選ぶ「セレクト給食」なども実施。バランスのとれた食生活を考えたり、選んだりする力を育む。
片山由美校長は表彰について、「栄養教諭を中心に担任から調理員まで様々な人がそれぞれの役割を果たしながら、子ども達の食育を推進している。学校全体の取り組みが評価されて嬉しい」と喜んだ。また、「食べ物を通して皆が元気で笑顔になれるよう、これからも食育に取り組んでいきたい」と抱負を語った。
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