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楽竹会 竹琴太鼓で笑顔届け 15年の訪問演奏に幕
「竹琴(ちっきん)太鼓」というオリジナル楽器の演奏や歌を通じて、高齢者に笑顔と活力をもたらそうと、福祉施設などを訪問してきたNPO法人楽竹会。2005年に始まり、今年2月までに約600回の演奏活動を続けてきたが、新型コロナウイルスの影響や高齢化などを理由に15年の歴史に幕を閉じることになった。
竹琴太鼓は、同会による荒廃竹林の整備で伐採した竹を再利用。その形と大きさは筒型や長細い板状から、木琴のような大きなものまで様々で、叩いてリズムを刻む。同会の奈良部岩次さん(87/宮沢)が、高齢者の心身機能の活性化や健康を目指し考案した。
施設訪問のプログラムは、童謡や昭和歌謡曲の歌詞を大型スクリーンに映し出し、竹琴太鼓のリズムに合わせて利用者と一緒に歌うというもの。歌を通じて昔のことを思い出し、脳を活性化させようという狙いもある。同会の今泉滋さん(85/宮沢)が”メカニック”としてスクリーンに歌詞を投影する仕組みを作り、長谷川ますさん(84/南瀬谷)が参加者の様子を見ながら盛り上げ役を担った。「寝たきりの人が手を動かしてリズムをとったり。とても感動したのを覚えている」と長谷川さんは振り返る。
これまでに600回
05年に始まった演奏活動は600回を超えた。今年3月以降も予定が組まれていたが、コロナ禍で全て中止に。施設訪問を担う会員の高齢化もあり、ピリオドを打つことになった。演奏を楽しみに待っている人もおり、「寂しいですね」と今泉さんは心情を吐露する。
同会は、ひょうたんやムクロジを活用した工芸品も作っており、今後はこれらを活用した高齢者支援を進めていく方針。長谷川さんは「心を癒せる活動を続けられれば」と話していた。問い合せは奈良部さん【携帯電話】090・4924・1827。
奈良部岩次
TEL:090-4924-1827
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