1988年度の事業開始から32年。泉区から旭区に至る「中田さちが丘線」が3月19日に全線開通した。開通に合わせて、これまで使われていた名瀬街道の一部は車道を削り、歩道部分を拡張する。
「中田さちが丘線ただいまより開通します」。19日の午前11時、泉警察署員の合図で先導する白バイが岡津町交差点から北進すると、付近に駆け付けた住民からは拍手が巻き起こった。
中田さちが丘線は、長後街道の中田東一丁目(泉区)を起点として領家、岡津、緑園を経由して旭区善部町に至る全長およそ5・9kmの都市計画道路。2009年には、泉区の緑園都市側から名瀬街道までの区間が開通していた。名瀬街道から県道瀬谷柏尾につながる区間の整備が今回完了したことで、全線開通となった。
電話局前の信号撤去
開通に伴って、これまで片側一車線で渋滞が発生していた三嶋神社入口交差点〜名瀬街道岡津電話局前交差点間は、大型車の進入が禁止となった。車道幅がせまくなり、今後は歩道の拡幅工事が行われる。
名瀬街道と県道瀬谷柏尾が交わる岡津電話局前交差点では自動車・歩行者ともに信号が撤去され、実質的に中田さちが丘線の利用を促す形となった。
中田さちが丘線の新設区間の交差点付近にはそれぞれ右折レーンが設けられる。地元の岡津第一町内会の阿部理紀男会長は「ドライバーが慣れれば交通の流れも分散して良くなるのでは」と印象を話した。
権太坂和泉線整備を求める声
新設区間について中川連合町内会の小泉正彦会長は「緑園方面からは下り道のため、スピードが出てしまいそうなのは心配」と語る。一方で東戸塚方面からの名瀬街道では、19日以降も従来通り渋滞する様子が見受けられた。小泉会長は「地元としては手つかず状態の権太坂和泉線の整備を早くしてほしい」と注文を付けた。
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