神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2021年4月15日 エリアトップへ

ムラサキケマン 文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより135

公開:2021年4月15日

  • LINE
  • hatena

 4月、瀬谷市民の森を散策していると、道端に赤紫色をした小花が茎の先端にかたまって咲いている草を見かけた。近寄って見るとムラサキケマンである。

 本種は全国各地の低地の明るい林の中や、縁の草地等に普通に見られる野草。ケシ科に属し、草丈は20〜50cm、4〜6月に長さ2cm程の赤紫色の細長いラッパ状の唇形花を花穂の先に多数付ける。葉は柄があり、長さ3〜8cmで2回3出複葉、小葉の先は細かく羽状に裂けており全体に柔らかな感じを受ける。纏まって咲く様子が美しいので観賞用に庭に植えているのを見ることもある。ただ、草全体にアルカロイドを含み有毒とのことである。

 名前の由来は、花が纏まって付いた花穂の形が仏堂の欄間に掛けた金銅製の装飾具の一種である華鬘(けまん)に似ているとして付けられたとのこと。

 なお、ムラサキケマンの果実は6月頃成熟し蒴果となる。それを手で包むようにそっと触れると果実の中の種子が掌の中で弾けるのが分かる。草地のある公園や畑地の脇などの散歩の折に見かけたら試してみては如何。
 

瀬谷区版のコラム最新6

瀬谷の生き物だより 170

キクラゲ文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 170

3月21日

瀬谷の生き物だより 169

カイツブリ文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 169

2月15日

瀬谷の生き物だより 168

ハラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)、宇佐美伸子(同)

瀬谷の生き物だより 168

1月18日

瀬谷の生き物だより 167

クロヤツシロラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 167

12月21日

瀬谷の生き物だより166

ピラカンサ文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより166

11月16日

瀬谷の生き物だより165

ワレモコウ文:山村卓也(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより165

10月19日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook