兵藤動物病院=旭区東希望が丘=の代表を務める獣医師・兵藤哲夫さんがこのほど、動物愛護福祉活動を支援する財団「兵藤哲夫アニマル基金」を立ち上げた。3月22日には、基金発足と自身の獣医業60年を記念し、これまでの獣医師としての歩みを振り返る書籍『動物病院119番 感謝』を発行した。
愛犬の死から「動物を救いたい」と獣医師を志した兵藤さん。1963年に同院を開業し、当時動物愛護の意識が希薄な世の中にありながら組織的に譲渡会などを展開する「日本動物福祉協会」に魅せられて入会。それ以来精力的に活動し、現在は同協会理事を務めながら、県動物愛護協会顧問、市獣医師会前理事、元環境省動物愛護部会審議委員といった経歴を持つ。
兵藤哲夫アニマル基金は「これまで動物たちから受けた恩を、恵まれない環境にいる動物に返したい」と兵藤さんが個人資金で立ち上げたもの。財団では、動物愛護福祉活動をする団体や個人に資金助成を行うほか、兵藤さんや外部講師が正しい動物愛護の知識を広めるための勉強会を開催するなど支援事業を行う。
3月末までの間に、日本動物福祉協会で長年付き合いのある30団体に対し1団体10万円を寄付。さらに、泉区で地域猫の支援をする団体に請われ、法律に基づいた譲渡の仕方などを指南する講演会も開いてきた。
兵藤さんは「動物が幸せに暮らせる社会の実現に向けて、ずっと活動していきたい」と語った。
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