イカリモンガ 文・写真:中村多加夫(瀬谷環境ネット) 瀬谷の生き物だより139
皆さんは、蛾と蝶の違いをご存じだろうか!蛾は触角が櫛状、翅を開いて止まる、地味で汚い、胴体が太い、夜に電灯に集まると言われている。
先日、瀬谷市民の森近くのシダ植物が茂っている所で茶色とオレンジ色、黒のきれいな蝶?を見つけた。初めて見るので、図鑑やインターネットで調べたが名前が判らず、テングチョウに似ているので、「テングチョウ」も検索したが判らなかった。もしかして蛾なのかと思い、「テングチョウの様な蛾」で検索したところ、イカリモンガという蛾であることが判った。
この蛾は蛾らしいところが無く、全て蝶の特徴を備えているように思われる。何故、蛾なのかと調べると分類学上、日本のチョウ目(鱗翅目)はセセリチョウ科、アゲハチョウ科、シロチョウ科、シジミチョウ科、タテハチョウ科に属するものを「蝶」と呼び、そのほかを「蛾」と呼ぶことが分かった。
イカリモンガは、チョウ目イカリモンガ科に分類され、翅を広げると35mm程の大きさ、前翅にオレンジ色の錨の形をした紋があり、和名の由来となっている。幼虫はシダ植物のイノデなどを食草とするとのこと。昆虫の世界は調べると面白い。
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