今年で創立50周年を迎える神奈川県立三ツ境養護学校(片山由美校長)が8月26日、卒業生と在校生の座談会を開いた。新型コロナウイルスの影響で式典などのイベント関係が困難ななか、生徒や卒業生の記念になればと企画され、その様子は記念誌に掲載されるという。
同校は1971年1月1日に設置され、同年4月に開校。74年に校舎が落成し、同年7月4日が学校開校記念日となっている。
肢体不自由と知的障がいの2種類の教育部門があり、瀬谷西高校内の分教室も含めて小学部から高等部まで191人が通う。食育に力を入れており、一昨年度には「かながわ学校給食夢コンテスト」で教育長賞を受賞し、昨年度は県の学校給食優良学校等に選ばれた。
「コロナに負けないで」
今年で創立50周年を迎えるも、新型コロナの影響で式典開催が困難に。そんな中でも生徒たちの記念に残ることをしたいと記念誌作成が進んでいる。その一環で企画されたのが、卒業生と在校生による座談会だ。
例年は年3回ほど卒業生が集い、交流や情報交換の場を設けている同校。新型コロナの影響で昨年に引き続き、今年も集いは中止となっていた。片山校長は「これまでを振り返りながら、1年間をかけてお祝いしていきたい」とコメント。飯窪美紀子副校長は、「50周年だからこそ、卒業生が集う機会をつくりたいと検討してきた」とし、「次の10年20年に続くようなものを生徒たちと作っていきたい」と思いを語る。
26日は、2017年から19年の卒業生6人と、生徒会役員3人が参加。生徒らは、在校中で一番楽しかったことや大変だった出来事などついて卒業生に質問し、「修学旅行で羽田空港に行ったこと」や「実習場所が遠くて朝早く起きていた」などの思い出があがった。最後に後輩へのメッセージとして、「コロナ禍で楽しいイベントが出来なくても負けずに、たくましく生きてほしい」「次の後輩のお手本になるように頑張って」とエールを送った。(かに)生徒会長の可児(かに)巧海さん(高校3年)は、「こんなご時世だからこそ言える言葉をもらったので、今日のことは忘れられない日になりました」と話した。
記念誌は11月に完成する予定。
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