国土交通省の「2022年度まちづくりアワード」で、瀬谷駅南口第1地区市街地再開発組合(川口安徳理事長)が功労部門の初代受賞者となった。商・公・住の複合ビルであるLive(ライブ) Gate(ゲート)瀬谷や、駅前広場を含む都市計画道路を整備し、駅周辺の魅力と賑わい向上に貢献した点が高く評価された。
同アワードは1983年度から続けられてきた「まちづくり功労者国土交通大臣表彰」を前身として今年度に創設。「実績」「構想・計画」「功労」の3部門があり、全国31件の取組・計画が選ばれた。「功労」受賞者は19件で、県内からは同組合と大船駅北第二地区市街地再開発組合の2件のみ。今月14日に表彰式が行われた。
構想から40年弱
同組合は2016年末に発足。瀬谷駅南口の再開発構想は地域住民らによって1980年代前半に始まり、40年弱に及ぶ取り組みだ。協議会や再開発準備組合の設立、都市計画決定、権利変換計画の認可などを経て、19年夏に着工した。
昨秋竣工のライブゲート瀬谷はイオンスタイル横浜瀬谷をはじめとする店舗や集合住宅が入り、今年3月には瀬谷区民文化センターがオープン。駅前広場も春に完成し、4月からバスが乗り入れている。
表彰について川口理事長は「地権者の皆さまや役員、関係者が一致団結して再開発に取り組んできました。その成果が国に認められ、とても光栄です」とコメント。表彰にあたり、82人の地権者全員が権利変換計画に合意するなど丁寧な合意形成も評価されており、「『街をより良くしたい』という想いのもと、地権者の皆さまが大きな決断をされた結果」と感謝の気持ちを話した。
今後については再開発のコンセプトである「横浜の魅力ある西の玄関口」を推し進めていくとして、「北口と南口が一体となって瀬谷駅周辺の発展を目指していきたい」と意気込む。
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