瀬谷区で初となる太極拳演武グループ「Acorn(エイコーン)」が1月29日の県武術太極拳選手権大会のシニアフェスタ部門でパフォーマンスを披露し、今年10月に愛媛県で開かれるシニア世代のスポーツ・文化の祭典「ねんりんピック」の出場権を獲得した。ねんりんピックを目指して2019年に結成されたエイコーンが今秋、念願の舞台に立つ。
同大会はNPO法人県武術太極拳連盟の主催で、県立スポーツセンターで開かれた。60歳以上が対象のシニアフェスタ部門は1チーム6〜7人編成の集団演武。24式と呼ばれる型を組み合わせ、演武内容から隊列編成まで各チームの個性が現れる競技だ。今大会は「チームかわせみ」(綾瀬市)とエイコーンの2チームが競った。
7人で挑んだエイコーンは、昨年夏まで使用していた「卒業写真」から趣向を変え、「ロミオとジュリエット 愛のテーマ」に合わせて演武。試行錯誤を繰り返したというフォーメーションは14×8mのコートを広く使いつつ、直線からトライアングル、十字型などと変化させていった。
「最初は小さくまとまり過ぎていたけれど、途中から(フォーメーションに)広がりが出てきた」と監督兼リーダーの長谷川あつみさん。選手の庄司澄江さんと矢島美代子さんは「もっとのびのびできたはず」「課題があっても次に向かう気持ちが芽生えた」と振り返る。審査の結果、チームかわせみに及ばなかったものの、横浜市代表として目標のねんりんピック出場を決めた。
活動の継続性が鍵
区内の太極拳クラブ「瀬谷拳周会」のメンバーによって結成されたエイコーン。長谷川さん、庄司さん、矢島さんに加え、谷内公美さん、館岡千恵子さん、菅原晶子さん、村山由美さん、前監督の瀧本弘子さんが携わる。区太極拳協会のフェスティバルや文化祭に出演し、昨夏はねんりんピックかながわのリハサール大会にも出場していた。
平均年齢は約70歳。シニア世代の演武グループは年齢や体調、家庭の事情などで継続して集まることが難しい面もあるが、エイコーンは同じメンバーで活動を続け、パフォーマンスに磨きをかけてきた。「同じクラブの仲間だから気心も知れてチームワークが良く、練習日時も調整しやすい」と長谷川さん。拳周会の活動の前後などにトレーニングを行い、今大会前には週3日の練習を繰り返したという。また、年数回のイベント出演があり、モチベーションを維持できている点も大きいという。
10月のねんりんピックに向けては、演武の見栄えが良くなるよう、太極拳で大切という下半身の動きに磨きをかけていく考えだ。長谷川さんは「横浜市代表として、県大会より良いパフォーマンスを見せたい」と目標を話している。
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