県立瀬谷支援学校の高等部の生徒が作業学習の一環として2022年度から、にんにくを生産している。近隣の小学生や住民、地域ケアプラザなどの協力を得て種植えから収穫まで行うプロジェクトで、地域との交流・協働を深める機会にもなっている。6月下旬から7月上旬にかけて販売会も開く予定。
小学部から高等部まで知的障がいのある子どもが通う同校。「にんにく計画」は働くことを学び、基本的な技術を身に付ける作業学習の一つで、高等部農園芸班の生徒13人が中心となって進めている。
担当教諭によると、手入れしやすく収穫が安定していること、保存期間が長いことなどから、にんにくを栽培しているという。同校の畑で10月に種を植え、翌年5月に収穫する行程で生産する。
5月に収穫
計画の大きな目的が地域との交流・協働だ。種植えや収穫の際には、上瀬谷小学校の児童や近隣住民、中屋敷地域ケアプラザの職員などが協力しており、「地域とのつながりを深めることができます」と担当教諭。作業には同校の小学部や中学部の子どもも参加しており、校内交流にも一役買っている。
5月30日には上瀬谷小の5年生が畑を訪れた。当初は一緒に収穫する予定だったものの、今年は生育が早かったため、事前に収穫したにんにくを児童が受け取る形式に。子どもたちは大量のにんにくから、大きさや形を見比べながら一つずつ選んでいった。「もらえて嬉しい」「選ぶのが楽しかった」「家族で一緒に食べたい」と笑顔の子どもたち。農園芸班の生徒は「小学生たちが元気よく挨拶してくれました。バターガーリック炒めで食べるのがオススメです」と交流を楽しんだ様子だった。
販売会も
生徒たちが作ったにんにくは6月27日(火)に中屋敷地域ケアプラザ(午後1時20分〜50分)で、7月4日(火)に二ツ橋第二地域ケアプラザ(午前10時40分〜11時)でそれぞれ販売される予定。生徒たちも接客する。問い合わせは同校【電話】045・302・5104。
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