旧上瀬谷通信施設(瀬谷区、旭区)で2027年に開催予定の国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)などに向けて連携体制を強化しようと、瀬谷消防署と東海旅客鉄道(株)が初となる合同訓練を5月下旬に実施した。およそ30人が参加し、新幹線沿線で火災が発生した場合の対応などを確認した。
新幹線沿線の火災に備え
国際園芸博は27年3月から9月まで半年間にわたり開かれる。市などが想定している有料来場者数は1000万人以上。特に期間中の多客日は、1日で10・5万人が訪れると見込まれ、公共交通機関の利用者も増える見通しだ。
瀬谷消防署では国際園芸博などに備えるため、関係機関との連携強化に取り組んでいる。昨年11月には三ツ境駅で瀬谷警察署や横浜市西部病院、相模鉄道(株)などと刺傷事件を想定した訓練を行っていた。
初となるJR東海との訓練は、阿久和南4丁目の新幹線沿線の樹木が燃えているという想定で実施された。市民から通報を受けたJR東海が同署に情報を共有。現場に駆け付けた消防隊はJR東海と消火方針を協議したうえで放水、鎮火した。
「有事の際は関係機関との連携が必要不可欠です」と同署の職員。「想定している以上の災害が起きる可能性もある。協力しながら、いざという時に備えたい」と意気込んでいた。
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